大手企業も抗えない負債

かつて愛読していた雑誌の販売元である某出版社が、事業を停止し自己破産申請の準備に入ったという報道があったのは、先月の今頃でした。
あれから1ヶ月……ホームページ・Twitterは一切更新されず沈黙を続けてきた同社ですが、動向が気になりホームページにアクセスしてみたところ、すでに削除され閲覧不可になっていました。
確認していませんが、おそらくTwitterアカウントも削除されているでしょう。

20161023

同社が抱えていた負債は約4億円とされています。
これだけの規模の負債を抱え、資金調達もままならない状態だったのなら、自己破産の決断もやむを得なかった事でしょう。
一般人なら尚更です。まぁ、個人でこれだけの借金を抱えるケースってそうそうないですが……。

一般常識ですが、自己破産が認められると、それまでの負債は全て帳消しになります。
しかし、その後の生活において大きなペナルティが発生し、まともな生活を送れるようになるまで数年はかかるでしょう。
今回のケースでは、同社が出版していた音楽雑誌を通じてオムニバスCDの予約受付をしていたようですが、もちろん企画はおじゃん。
すでに予約金を振り込んでしまった人は、同社が一任した法律事務所へ連絡せよとの事ですが、まぁ十中八九お金は帰ってこないでしょうね。
それらの返金を免除してもらう事も、自己破産の範囲内ですから。

愛読していた雑誌は、その業界でもかなり歴史のある老舗的な存在だったのですが、やはり時代の流れには逆らえなかったようです。
今、雑誌がどんどん姿を消しています。理由は言うまでもないのですが、かさばる雑誌媒体よりもデータ化された電子媒体の方が好まれやすいから。
今年は、出版業界のトップクラスとされていた別の出版社が民事再生法の適用申請を行っており、いかに雑誌が売れていないかがわかります。
この時の負債額は、なんと135億円に迫る勢い。先の出版社よりさらに大規模な倒産だったのです。
法律の力を借りない限り、立て直しは不可能だったでしょう。