苦学生ゆえにお金を借りました。

私が物心つく前に両親が離婚し、その後は母の実家で暮らしていました。
ただ、母も新しい恋人が出来ると滅多に家に帰らなくなり、最後に会ったのはいつなのかわかりません。
祖父母と叔母(母の妹)夫婦に育てられた私は、「親がいない事」以外は何不自由なく生きてきました。

そんな私は、保育士になるという夢があったのです。
実の親には捨てられたけど、祖父母と叔母夫婦からはとてもかわいがってもらったので、今度は私が子どもの成長を支えたいと思ったからです。

保育士になるためには、資格を取らないといけません。
専門知識を学べる大学は、地元から一番近いところでも電車を乗りついて2時間近くかかるところにありました。
そのため、私は長年住み慣れた母の実家を離れ、下宿生活をしながら大学に通う事となりました。

私立大学でしたので、相当な費用がかかりました。
それを負担してくれたのは祖父母ですが、それに加えて生活費も負担してもらうなんて事は、私の精神上無理でした。
当然、アルバイトをしながら生活していたわけですが、収入なんてたかが知れています。
それでも祖父母に頼るわけにはいかず、これでもかというほど節約をしたり、時には事情を話して友人からいくらか借りた事もありました。

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ただ、そこまでしてもお金が足りず、ついには消費者金融に頼る事に。
生活費さえあれば良かったのでせいぜい2万程度ですが、当時の私にとっては多大な額の借金でした。
バイトの給料が月にだいたい9万円台なので、2万円+αを返済に充てると、残りの生活費は7万円程度。
今思い返しても、よく生きていたなと思います。

無事に資格を取得して大学を卒業し、今は保育士として働き始めて3年目です。
世間で指摘されている通り、負担は大きいし給料も安いけど、子どもたちの笑顔に救われつつ頑張っています。
さすがに苦学生時代ほどの貧困でもないので、せめて独身のうちはこのまま働き続けるつもりです。
でないと、高い学費を払ってくれた祖父母に示しがつきませんからね。